
棟方志功(1903–1975)
世界が先に認めた、日本の版画家。
技術や様式にとらわれず、
彫ることそのものに命を宿した作品は、
今なお国境と時代を超えて
人の心を揺さぶり続けています。
今回の展示では、
棟方志功の代名詞である力強い木版画に加え、
彩色のある作品や、
のびやかな筆致が魅力の肉筆作品もご紹介いたします。
力強さだけではなく、
やさしさ、遊び心、
そして祈りのような静けさまで――。
作品一点一点に異なる表情が宿り、
ご自身の空間でこそ、その魅力が深まります。
本展は、
実際に手に取り、迎えていただける貴重な機会です。
心に残る一作との出会いを、落ち着いた空間でゆっくりとご高覧ください。
■ 梔子妃の柵(くちなしひのさく)
棟方志功が好んだ「大首板画」様式の代表的作品。
女妃の美しさを、四季の花とともに讃える構図で、本作では、香り高い梔子(クチナシ)が添えられている。
仏像の御尊顔に由来するふくよかな面立ちと、昭和期特有の美意識が重なり、信仰・女性美・時代性が一体となった一作。
▼「梔子妃の柵」板画彩色 昭和43年刻

■ 釈迦十大弟子 富楼那の柵(ふるなのさく)
釈迦十大弟子の一人・富楼那(説法第一)を主題とした板画。
棟方が生涯を通じて向き合った仏教信仰を背景に、人物の内面性を大胆な線と構図で表現している。
技巧よりも「彫る行為そのもの」を重んじた棟方志功の思想が色濃く表れた作品。
▼釈迦十大弟子 富楼那の柵(ふるなのさく)

2026年3月18日(水)〜21(土) *開催中、定休日なし。横山画商が在廊されます。
10:30〜17:00
宮崎県宮崎市昭和町97番地
和のギャラリー こう泥草
